「AIと弁護士業務の未来(弁護士 久保山 博充)」
現代の法律業界は、AI(人工知能)の影響を受け始めています。いくつかの研究と事例が示すように、AIの進化は効率性を向上させ、専門家の役割に新しい側面をもたらしています。このコラムでは、AIが弁護士業務に与える影響とその未来について考察します。
AIの効用とリスク
AIは大量のデータを素早く解析できる能力を持つため、弁護士の仕事を効率化する多くの可能性があります。例えば、法的文書の自動整理、関連する裁判例の探索、契約書の自動生成などが挙げられます。これにより、弁護士はより複雑な業務に専念でき、クライアントに対するサービスの質も向上するでしょう。
しかし、AIの導入にはリスクもあります。データプライバシー、セキュリティ、そして最も重要なのは、AIが持つ倫理的な問題です。例えば、AIが不偏で公正な判断を下すことができるのか、そのデータベースに偏見が含まれていないかなど、慎重に考慮する必要があります。
人とAIとが共存する未来
AIがいかに優れていても、人間の専門家が果たす役割は不可欠です。対話のスキル、戦略的思考、道徳的・倫理的判断は、今のところAIには模倣できない人間固有の能力です。従って、最も効果的なのは人間とAIが協力する形であり、互いの長所を活かすことです。
AIの発展は止まらないため、法律業界もその影響を受けることは避けられません。AIと人間が協力し合うことで、より効率的で公正な法的サービスが提供できる可能性があります。しかし、その過程で遭遇するであろう倫理的、法的な問題を解決するためには、弁護士自身がこの新しいテクノロジーを理解し、適切に運用する必要があります。
このように、AIと弁護士業務の未来は共存と協力によって形成されるでしょう。この未来が持つ無限の可能性に期待しつつ、そのリスクと責任も忘れずに、新しい時代の法律業界を築いていく必要があります。
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というコラムをお読みいただき、どのように思われましたか。
実は上記のコラムはchatGPTで作成されたものです。私は表題を僅かに整えただけで、実質的には100%AIが作成した文章です。
上記コラムをお読みいただいても、それほど、文章や内容に違和感は持たれなかったのではないでしょうか。
2022年11月にchatGPT3.5がリリースされ、それまでの生成AIとは一線を画すものとして話題になりました。今年に入り既にGPT-4がリリースされており、遠からずGPT-5も発表されるとの話もあります。
AIの進化で、多くの職業が消えたり変容するということはさんざん言われてきましたが、私は、このChatGPTに触れるまで、弁護士業務がAIで代替されるのは、仮にあったとしてもはるかに遠い未来のことだろうと思っていました。が、ChatGPTを使ってみた経験で、その見方は変わってきました。
もちろん、今の段階では、まだ、chatGPTの回答内容自体が間違っていることも多々ありますし、抽象論・一般論的な回答が限界で具体的に発生した法的トラブルの解決に役立つレベルにまでは達していないと感じています。しかし、判例や書籍情報の検索はもとよりAIの得意分野ですし、個別具体的な事案と検索情報とを適切に結びつけ、かつ、両事案の差異も踏まえて調整された回答が実現されるのも、それほど遠い未来の話ではないかもしれません。
既に契約書の作成やチェックなどの分野では、弁護士を凌駕したAIが実用化されていますし、弁護士が裁判書類を作る際の補助として生成AIを活用する試みも、様々なところで現在進行形で進んでいます。今後の弁護士業務にAIが深くかかわってくるのは確実です。このコラムは2023年9月に書いていますが、今後ほんの数カ月でまた状況は大きく進んでいるかもしれません。
冒頭のAIが作成したコラムの最終行について、まさにその通りだと私も思います。