お知らせ・新着情報一覧

弁護士コラムを更新しました「弁護士を引退するにあたって(弁護士 真早流 踏雄)」

弁護士を引退するにあたって(弁護士 真早流 踏雄)

はじめに
私は29歳で弁護士を始め、43年間の弁護士業務を経て、現在72歳になり、令和7年3月31日をもって、(弁)えいらく法律事務所を引退することにしました。
引退をするにあたって、これまでのことをお話しします。

事務所の歩み
43年前に宮崎総合法律事務所に入所し、鍬田先生、成見先生、後藤先生ら先輩弁護士から様々なことを教えていただきました。
5年後独立し、妻を事務員にして2人で真早流事務所を作りました。半年後、長嶺さんを事務員に迎えました。彼女は現在も頑張っています。
平成16年に松田幸子弁護士が入所されましたので永楽町法律事務所に名称を変えました。幸子先生は日弁連の副会長も務められるなど、今でも精力的に頑張っておられます。
私と幸子先生は社員(経営者)を降り、久保山先生、新福先生に社員を引き継ぎました。

これまでの仕事
私は、弁護士になると公害裁判(高千穂の土呂久で鉱山操業にともなって住民がヒ素中毒となった事件)の弁護団に加わりました。
次に、精神病院の患者さんの腎臓が悪化し某病院に搬送したところ、担当医師が治療をしないまま放置し、患者さんが死亡するという事件が起き、大分の徳田弁護士のご尽力もあって勝訴的和解を得ることができました。
その後、サラ金、豊田商事事件、自己破産などが続きました。
最近は新田原爆音訴訟の弁護団に加えていただきました。
これらの裁判等に集団で取り組む中で弁護士としての基礎が作られたように思います。

引退の心境
弁護士を始めたころから70歳くらいで引退したいと漠然と考えてきました。年齢的にも引退してもいい時期だと思うようになり、また、最近はIT化が急速に進んで中々ついていけないこともあり、引退を決断しました。
やり残したことは、久保山先生、新福先生が中心になって、やってくれるでしょうから後のことは心配をしていません。
ただ寂しい気持ちはあります。

関連記事